いのり大佛をお迎えする『祈りの杜』は震災遺構門脇小学校に隣接しています。
東日本大震災発生から3年後に、多くの方々のご協力で完成いたしました。『杜』というより小さな庭に近い広さです。
「復興」が声高に叫ばれていた頃。世の中は前へ前へと歩みだしていました。けれどその歩みについていけない人たちもいるのです。
そんな人たちが誰にも邪魔されず、遠慮せず、自分の思うように、ただ悲しんで良い場所を作ろう。
その想いが形になった場所です。
小学生だったお孫さんを喪ったおじいさんが、いつもいつもお世話をしてくれます。
暑い夏にはホースを引いて水をまき。雑草を取り。
苗を植え、木を育て、枯葉を掃いて。
コスモスを縛り、伸びたツゲの枝をはらい。
大雨の日には流れてくる土砂を心配し、小春日和にはわんこと一緒にお散歩する。
そんなおじいさんがお世話をしているチューリップ
今年もきれいに咲きました。
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