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阿弥陀様の台本

勧進僧の皆様や石巻スタッフの活動と並行して、制作に携わる方々も頻繁に会議を開き、内容を吟味されています。その中でビックリされる程の衝撃的な石との出会いがあった。と、村上仏師がお話しくださいました。

 

 

『石というのは、
昼食の最中に、私が台座も日本の石で作れると良いのになぁ、と呟いたところ、最初は戸松さんも磯貝さんも、そんな大きい石はもう岡崎にも全国的にもないしとても高価で、何個かに分割してくっつけるしかないよね…なんて言っていたのですが、磯貝さんが、あれ?そういえば40年くらい前から置きっぱなしの大きな夏山石があったかもしれない…と言うので土場に移動して見てみるとあったのです!しかも計測すると今回の台座の大きさにぴったり!過去に磯貝さんの先代さんが500万でも譲らなかったと言う石(当時は灯籠も併せての値段ですが)です!
磯貝さんに、これ使わせてもらえますか?!とズバリ聞いてみると、このような機会に使っていたいただけるのなら喜んで!とのことです!こんなに大きな石は小さくすると価値が無くなるから逆に使い道がなかなか見つからなかったそうです。
値段は50万円で良いそうです。そこが1番驚いたところです!』

 

夏山石というのは愛知県岡崎市にある『夏山』から採れた石の名前で、今は採石していません。

 

『そもそもこんな巨石があるなんて…磯貝さんも忘れてたなんて🤣それを今日思い出してくれて…まさに導かれるように。
だれか台本書いてませんか???🤣阿弥陀様の台本??』

 

 

【阿弥陀様の台本】素敵な言葉です。

仏様との出会いを得ることが出来た事。それを何かに導かれているように感じ、重なり続ける出会いの連鎖を【阿弥陀様が書かれた台本】と表された村上仏師の感性も素敵だな。と思いました。

 

この地にお姿を現す台本を阿弥陀様が書かれているならば、早く続きが読みたいと、私たちは切実に願うのです。